札幌医療物語

札幌医療物語

さっぽろ文庫というシリーズはかつて札幌市の事業で昭和46年から随時刊行された書物で、もうとっくに絶版になっているのだけど、そのうちの一冊を入手して読んでみた。

明治の北海道開拓時代から近年にいたるまで、特に札幌における医療の歩みが具に書かれている。内容は明治時代、札幌におけるコレラや麻疹、腸チフス、痘瘡、梅毒などの感染症との闘いなどから始まっていく。かつて合法だったススキノ遊郭の娼妓への梅毒対策が公的対策として早期から行われていたなど興味深い側面も読み取れる。さらには官立札幌病院の設立(明治4年)、北海道帝国大学医学部の開設(大正8年)、そして時代は下って戦後のポリオ大流行(昭和35年)や、夜間急病センター設立(昭和47年)の経緯などなど…。ちなみに札幌の夜間急病センターは日本初の試みだったそうだけどもうすぐ50周年ってことになるんだな。

医療の進歩の背景で、かつて札幌区の周囲に存在していた集落(円山村、山鼻村、豊平村、月寒村、平岸村、札幌村など)が札幌市へ合併された過程なども触れられている。東区のわが家のある場所は昔、札幌村と言ったらしい。なるほど近所に札幌村神社というのがあるのがようやく合点がいった。

さて今日はこれから急病センターで勤務だ。50年前の激動期にこの地で夜間診療を始めた先人たちの努力を思いながら、今日は頑張るとしよう。

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