茶碗
今日は一つの茶碗を持ってきました。
何を隠そう、これは私が大学生のときに旅先で作った、素晴らしい、"ガラクタ"です(笑)。
冒頭で会場から笑いが起きた。
今日は息子の卒業式のPTA会長挨拶だった。
もし、みなさんの目の前に、形も模様も全くちがう二つの茶碗があったとして、それらのうちどちらかが価値のあるもので、どちらかが安物だとしたら、みなさんはどうやってそれを見分けますか?
こんな質問をしてみた。ずっと以前、陶芸家の人から聞いた話である。
重さを測ってみる、と手をあげてくれた児童がいた。
軽く叩いて音を比べてみる、と手をあげた児童もいた。
茶碗を割ってみて割れ方を比べるのはどうですか?と提案したらまた笑いが起きた。
この質問の答えは、「わざと汚い箱に入れてみる」なのだそうだ。
茶碗というのはきれいな桐の箱に入っているとどれもそこそこ良くみえてしまい区別をつけることが難しい。でも段ボールのような汚い箱に入れてみると価値のない茶碗はすぐにばれてしまうけれど、良い茶碗はそんな中でこそ輝いてみえるのだと。
同じことが人間でも言えるのではないだろうか。恵まれた裕福な環境では人間の良しあしはわかりづらいもの。どんなに形がいびつでもいい、模様が乱れていてもいい、つらく苦しいときにこそ明るく輝いて、周りの人を照らす人になってください、と、そんな挨拶をしてきた。
話の途中、目の前に息子の姿が見えてやっぱり泣きそうになってしまった(笑)。
今日は急きょ、祖父母(僕の両親)もわざわざ函館から来てくれ、久しぶりに孫に会えて本当にうれしそうだった。僕も久々に親孝行ができたかなぁ。
180320
霧氷の千尺高地
今日は息子の小学生最後の日曜日。前から一緒に計画していた小学生最後の登山として千尺高地(1150m)に登った。羊蹄山は見えなかったけど山頂には霧氷の木々が青空に映えて美しかった。下山の途中に休憩で飲んだアツアツのポテトスープがおいしかった。
3年生のとき、夏の旭岳でべそをかいていた息子がいつの間にかこんなにたくましくなった。成長していくのはちょっぴり淋しいけれど、明後日の卒業式は大きな喜びを胸に参加します。PTA会長の挨拶、泣かないよう注意せねば(笑)。息子よいつか父になったとき、今日一緒に登った日のことを思い出しておくれ。